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vol.4 高精度な3Dスキャナーを選ぶ

3Dスキャナーを購入するなら精度の意味を理解しよう

3Dスキャナー選びでは、高精度を選ぶことばかりが正解ではありません。精度の見方や考え方について知りましょう。

3Dスキャナーの精度とは

高精度というと、より正確に形を捉えることができると考えられています。しかし、各3Dスキャナーのメーカーでは、一律の規格表示ではなく各製品の精度を示す言葉が異なります。さらに、それぞれの制度の捉え方をしているため、カタログだけではその製品が示す精度が長さの精度なのか、点群のばらつきなどを捉える精度なのかなど、精度測定内容自体が異なるため把握することは難しいでしょう。またカタログ記載されているのは複数の面を移したショットを統合した結果の誤差ではなく、一面だけのワンショットの誤差です。そのため、統合後の誤差については正式な結果が確認されていないケースがほとんどです。

3Dスキャナーと間違われやすい三次元測定機

立体をスキャン・測定して3Dデータにする機能を持つのは、3Dスキャナーだけではありません。三次元測定機も3Dスキャナーと同様に立体の形を3Dデータにすることができます。同じような機能を有する3Dスキャナーと三次元測定機ですが、得意とする作業は異なります。

3Dスキャナー

3Dスキャナーは、三次元測定機と比較すると値段が安い機器です。より大きなサイズをスキャニングすることができ、また解析してデータ化する速度も三次元測定機よりも速いスピードで行なうことができます。形を正確に捉える精度はあまり高くはなく、細かい造形のスキャニングにはあまり向いていませんが、最近では精度の面が強化された3Dスキャナーも売り出されています。

三次元測定機

三次元測定機は小さな対象をスキャンする作業に強く、大きなサンプルの一部分や細かい造形のサンプルなどを測定するのに向いています。3Dスキャナーと比較すると速度は遅いものの、高精度なスキャニングが可能です。また、昨今販売されている三次元測定機には、格段にスピードアップしているものも出てきています。役割の似た3Dスキャナー、三次元測定機の性能が互いに近づいてきているようです。

3Dスキャナーと三次元測定機どちらがいいの?購入前にチェックしておきたいポイント

3Dスキャナーと三次元測定機の得意分野や仕様から、どちらがいいのかを考えてみましょう。
購入前に確認しておくポイントを紹介します。

①測定対象で考える

導入後に測定する対象の大きさ、形状や範囲といった使用目的を確認します。小さな測定対象や細かい造形の測定対象であれば、三次元測定機が向いています。大きな測定対象や広範囲の測定対象で造形が簡単な作りのものであれば、3Dスキャナーがオススメです。太陽が大きくても測定する範囲が小さければ、三次元測定機を利用すると良いでしょう。

②必要な精度のレベルで考える

細やかな造形や、より正確なスキャンデータが必要なものであれば、高精度な三次元測定機がオススメです。高精度のデータスキャンには時間がかかるため、速いスピードで完了することは難しいです。精度はそこまで高くなくても良く、迅速に適度に形が取れるものを使いたいのであれば、3Dスキャナーが良いでしょう。公差が広い場合も3Dスキャナーを検討してみると良いでしょう。

③価格と予算で考える

予算を大幅にオーバーしないためにも、まずは予算と価格のすり合わせが必要になります。3Dスキャナーは三次元測定機と比較すると、比較的に安い金額で導入することが可能です。各メーカーや商品によって価格や機能が異なるため、多くのメーカーで相談するセカンドオピニオンを行なうようにしましょう。検討材料を提供してくれるメーカーや、親身に相談に乗ってくれる担当を探すと導入後も安心です。

④導入後のサポートで考える

3Dスキャナー・三次元測定機導入後のサポートについても各メーカーで異なるので、確認しておくようにしましょう。故障相談・技術相談の電話料やサポート料金、補償や修理などのコスト、材料や消耗品のコストも導入時に検討しておくべきものです。また、トラブルへの対処についても迅速な対応が可能なのかなど、できるだけ作業に支障を出さないプランが提供できるメーカーを探すようにしましょう。

まとめ

3Dスキャナーと三次元測定機は、速度面や制度の部分では近くなるように改良が進んでいます。しかし、計測する対象のサイズ対応など、根本的な機種の性能の違いがあります。導入する際には、必要な作業に向いている方を選びましょう。適切な機器を提供し、サポート面にも問題ないメーカーを探すのが重要です。

安価な3Dスキャナーを高精度にする技術開発

3Dスキャナーと比較すると、三次元測定機は高価です。そのため、高精度の3Dスキャナーを探す方も数多くいます。しかし、三次元測定機並みの高精度な3Dスキャナーはどれもかなり高価です。そのため、導入費用を安くして、精密さと速度を求めるのは難しい状態でした。ですが、2015年にアメリカのMITにて既存の3Dスキャナーの偏光フィルターを利用することで高精度にする方法が開発されました。実験では、おおよそ1,000倍ほども精度が向上しており、当時販売されている高精度3Dスキャナーよりも高い精度でのスキャンができていました。プログラムのアップデートなどで、より安価に高精度にするシステムが実売される日も近いかもしれませんね。

精度で選んだ三次元測定機3選
実績で選んだ三次元測定機3選

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